fusachikoの日記

会社を辞めて、外国へ。

自分が話すことで引き出せる話もある

「いかに相手の話を引き出せるかが、インタビューの極意である」という話はよく聞くし、わたしも全面的に同意だ。どんなに優秀なライターと編集者の組み合わせであっても、原稿の素材となる取材がつまらなければ、掲載記事の出来もしれている。

 

つまり、いかに取材時に面白い話を聞けるかが肝となる。取材時間は限られているわけだから、どれだけ相手にしゃべってもらえるかがポイントになりそうなものだが、自分が話すことで引き出せる話がある、ということを忘れてはならない。

 

たとえば、「オーストラリアにきて好きになった食べ物はなんですか?」という質問。この問いかけだけだと、相手は「オーストラリア特有の食べ物の話を求められているのかな」と思ってしまいがちだ。

 

でもわたしの質問の意図は、「オーストラリアで食べて美味しかった食べ物はなんですか?」だったりする。だったら、自分がオーストラリアにきて食べて美味しかった食べ物の話をすれば手っ取り早い。「それがおいしかったのなら、これがオススメ」、「◯◯と言われて思い出したけど、そういえばアレがおいしいわ」など、こちらから実例を出すことで引き出せる話はたくさんある。

 

いかに相手にしゃべらせるかがインタビューのポイントなんて言われるけれど、案外予想外の話が聞けるのは自分がしゃべったときだったりする。インタビューする側が話すぎるのはよくないけれど、全く話さないのもまたよろしくない。