fusachikoの日記

会社を辞めて、外国へ。

海外で暮らしてみて、住む場所はどうでもいいことがわかった

生まれてから29年間、ずっと東京で暮らしていた。東京を離れたことが最長2週間くらいしかなくて、「このままこんな狭い範囲をうろちょろしていていいんだろうか」と思ったのが、海外で暮らしてみたかった理由のひとつ。

 

去年は4ヶ月フィリピンのセブ島に、そしていま、シドニーに住んで半年が経った。たいして長い期間ではないけど、初めて東京以外の場所で生活してみて、わたしにとって住む場所はそんなに重要なことではないのかもしれないと思うようになった。

 

わたしは、ほかの人よりちょっとばかし適応能力が高い。電気や水道といった基本的なインフラが整っていないところはちょっとわからないけど、トイレットペーパーを流せないフィリピンもゴキブリがたくさんいるシドニーのシェアルームも3日で慣れたし、それなりに快適に過ごせる。生活する上で何か不便があっても、どうにか工夫して少しずつ暮らしやすくなっていく過程が好きでもある。

 

そして、けっこうタフだ。フィリピンで水やら油っぽい食べ物やらでみんながお腹を壊したり、気候の違いから体調を崩したりするなか、わたしは一人、ピンピンしていた。嫌いな食べ物はないし、食への好奇心が強いから現地の訳のわからない食事をワクワク楽しむことができる。スーパーで売っている見慣れない食材にもすごく興味があるから、日本で馴染みのある食品が手に入らなくても全然かまわない。

 

そんなだから、たぶん、よほどの僻地だったり発展途上国でなければ、どこでも暮らしていける。

 

そしてもうひとつ気づいたのが、どこの国も特別好きでも嫌いでもないということ。日本が最高とも、フィリピン大好きとも、オーストラリアがすばらしいとも思わない。かといって、それぞれの国が嫌いなわけでもない。つまりは、どこでもいい。

 

じゃあ何が大事なのかを考えたときに、自分にとって大事なものが見えてきた。続きはまた明日。