fusachikoの日記

会社を辞めて、外国へ。

「なんとなく不安」を解消するたった一つの方法

日本で働いていたとき、なんだか漠然と不安だった。仕事は好きだったし、やりがいも感じていたし、何でも話せて信頼できる友達がいて、家族とも仲が良く、大きな不満もない。なのに、なんとなく不安な気持ちを抱えていた。

 

心のどこかでいつも「いつまでこの会社で働くんだろう」という思いがあった。他の会社でも働いてみたいし、海外に 長期で住んでみたい。でも今の仕事好きだし、大きな不満があるわけじゃないし、まだやれることもある。それなのに、「このままでいいのか」という思いは消えなかった。ついでにいうと、この年代おなじみのプライベートのモヤモヤもあった。彼氏いないし、結婚も出産もしてみたいけど、できるのか?あぁもう私生活も仕事も、わたしの人生はどうなるんだろう……。そんなことを延々と、グルグルグルグル考えていた。

 

そんな常にまとわりついていた不安は、会社をやめることを決めてから、全部嘘みたいになくなった。本当にびっくりした。自分で決断して、やりたいことに従うと、こんなに楽になるのか。

 

岡本太郎が「自分の中に毒を持て」というエッセイの中で、「二つの選択肢で悩むのであれば、困難だと思う方を取れ」と書いていたことを思い出す。似たようなことを言う人はたくさんいるけれど、その理由に、当時のわたしの目からは鱗が100枚くらい落ちた。

 

「自分にとって簡単な選択肢を取るのが当たり前なのに、それを選んでいいのか悩むということは、もう一つの困難だと思っている選択肢に魅力を感じているということ。だったらそっちを取ればいい」

 

そしていざ「困難と思った選択肢」を選んでみて、つくづく岡本太郎の言っていることは正しいと思う。

 

本当にわたしは自分の仕事が好きだったけど、それ以上にやりたいと思っていたことは、会社をやめて海外に行くことだった。不安の原因は、やりたいことに蓋をして、変化を恐れて逃げ回って、「だって仕事が好きだから」と自分をごまかしていたことだった。ずっとまとわりついていた不安な気持ちは、本当にやりたいことに気づいて行動することで簡単に消えるものだった。

 

会社をやめて外国に行く。一般的に見たら不安な人生を歩んでいるように見えるだろうし、もやもやしていた当時のわたしもそう思っていたけれど、いざやってみると不安なんてまるでない。そこにあるのは、自分の人生に対する圧倒的な納得感だ。 

 

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)