fusachikoの日記

会社を辞めて、外国へ。

惨敗した面接を振り返る

惨敗した面接の悪夢で夜中に目が覚めた。 夕方に取材があったおかげで少しは切り替えられたけど、朝から昼過ぎまで、ずっとへこんでいた。気を抜いたら発狂しそうになるくらい、思い返すととにかく恥ずかしくて、もう消えてしまいたくなる。

 


たぶん落ちた。どうにかそう受け止められるようになって、「元上司の推薦で、しかも2日間も面接の練習したのに、なんと落ちました!」と自虐する姿をイメージする余裕も出てきた。ようやく少し気持ちが落ち着いてきたから、元上司への謝罪の気持ちを胸に、昨日の面接を振り返りながら、思いの丈を書いてみようと思う。今日ばかりは支離滅裂になっても、誰にも読まれなくても構わない。

 

まず面接中に思い出していたのは、わたしは面接が苦手だったということ。面接なんて就活以来だったからそんな事実はすっかり忘れていたし、なんなら社会人経験を経てうまくなってるだろうから大丈夫くらいに思っていた。

 

苦手な理由はいくつかあるけど、一つは面接に感じる白々しさ。その会社で働きたくて面接しているわけだから、当然その会社への興味はある。「考えて実行してまた考えて……と考えることが多いですが、こういう試行錯誤を楽しいと思えますか?」と質問されて、「思えないです」なんて答えるやつはいない。

 

いかに興味があって、仕事への適正があって、というのをアピールしなければいけないわけだけど、興味があることも適正があることも前提なわけで、絶対に「ない」なんて言わないわけで、じゃあ何がポイントかというと、その「ある」の根拠だと思うんだけど、話せば話すほど言葉が浮いていく気がしてしまう。

 

今回わたしは本当にその会社のやっていることに興味があったし、仕事もおもしろそうだと思っていた。なのに、それを言葉にすればするほど、なんで白々しく感じてしまうんだろう。みんな白々しいと思いながらやっているのだろうか。

 

もう一つ、自己PRも苦手だ。「謙虚」と「自信を持つ」のバランスの取り方がわからない。過去の実績はまぎれもなく事実だけど、その実績が出せた要因はわたしの実力が全てではないわけで、仮にまったく同じ仕事があったとしても、働く環境によって成果は変わってくるはずだ。もちろんそれを前提として、「この人はうちの仕事ができそうだな」と期待してもらうための面接なんだけれども、どうも「これができる!」とアピールしきれない。できるとは思っているんだけど。願わくばとりあえず短期で仕事させてもらって、それで判断してほしい。それなら自信がある。

 

あとは瞬発力がない。質問に対してその場で考えて答えるのが下手くそで、焦るばかりで全然頭が働かない。一人で考える時間を多少なりともとってもらえれば考えをアウトプットすることはできるけど、目の前に人がいるともうだめだ。うまく答えられなかった質問を振り返れば、自分の中に答えはあるのに、その場ではまるで答えられない。頭の中に答えがあるからこそ、それが伝えられないのは本当に悔しい。わたしはこんなもんじゃないのに……と面接中に思うけど、そういう瞬発力含めて面接なわけで、悔しくて泣けてくる。

 

そして、人見知りという事実。中高生のころはクラスに馴染むころには3学期になっていたし、重度の人見知りに悩んで病院に行こうかと思っていた大学入学当初は、声が震えて知らない人とまともに話せなかった。社会人になって、「○○会社のわたし」とか「編集者としてのわたし」としてであれば、知らない人だろうと話せるようになったけど、「わたし」として知らない人と話すのは今もものすごく緊張する。今回の面接の最中、手はブルブル震えていた。

 

書きながら気づいたけど、面接を受けたポジションはしいていうなら「事業推進」で、営業や編集といったわかりやすいものではない。だから「ビジネスマンのわたし」として話さなければいけなかったんだけど、それができるほど、たぶん「ビジネスマンのわたし」は確立してないんだろう。例えば担当している媒体や所属している業界のような拠り所というかベースというか、そういうものがないわけで、その状態での振る舞い方がわからない。

 

ついでに言えば、スカイプも苦手だ。音がズレるし、電波が気になる。目も合わないし、イヤホンつけて自分の声が大きく聞こえるのも気になる。でもこれはたぶん言い訳だろう。それとも面と向かっての面接だったらまた違ったんだろうか。

 

これを書いている間に元上司からメッセージが来て、結果は明日、スカイプにてフィードバックということになった。彼には一緒に働いていたころに本当にお世話になっていて、せっかく期待してくれてたのに、こんなに不甲斐ない面接となってしまって、情けなさと申し訳なさで、もう涙が止まらない。そういえば、泣くのはシドニーにきて初めてだ。とにかくいまは自己嫌悪でいっぱい。