fusachikoの日記

会社を辞めて、外国へ。

「根拠のある希望年収額」を算出するための試行錯誤

転職した前職の上司に「日本に帰ってくるなら一緒に働かないか」と声をかけていただき、スカイプで話をした。

 

7年近く転職サービスを展開している会社にいたけど、一番いい転職の方法は縁故採用だと思っている。わたしのことを知った上で誘ってもらえるというのは本当にありがたいことだし、相手が信頼していた元上司とくれば、こんなに光栄な話はない。だから詳しい仕事の内容や条件を聞く前から、そこで働く意思は自分の中で固まっていた。

 

そんな感じだったからスムーズに話は進んで、次回は条件のすり合わせ。要は年収だが、希望年収額をどう提示したものか、頭を抱えてしまった。

 

「前職が○○○万円だったので、このくらいほしいです」というのは簡単だけど、これまでの年収額はわたしにとって重要なだけで、転職先の会社にとっては関係がない。そもそも「前がこうだったから」なんて理由は、いかにも仕事ができなさそうでかっこわるい。

 

同業他社や同じ職種への転職であれば、「同様の仕事の経験があるから前職と同じ額を希望します」といった具合にこれまでの仕事と比較して設定できるけど、今回の場合はこれまでやってきた仕事と職種も業界も違うから、比較はできない。

 

そこでとりあえず、これまでやってきた仕事を洗い出してみることにした。その会社で求められるスキルや活かせそうな経験、自分の強みなど、どうにか次の仕事とこれまでの仕事の共通点を見出そうという作戦だ。

 

わたしとしては前職の年収と同額を希望したい。職種も業界も異なるから年収アップはおこがましいし、むしろ下がっても仕方がないところだけど、仕事の難易度と責任の範囲は前職を上回るから、下げたくはない。決して高給取りだったわけじゃないし、転職業界に長くいた肌感覚からいっても、まぁ妥当な額だと思う。

 

ただ、共通点を見出したところで結局は他業種・他職種なわけだから、「これだけ共通点があるから」という理由は、これまでと同額の年収を希望する根拠にはならない。また行き詰まってしまった。

 

最終的には、ここに書いたまま伝えることにした。業種も業界も違うから本来は年収ダウンもやむを得ないけど、仕事の難易度も責任も前職より上だし、こういう共通点があってこういうところは活かせそうだと思っているから、前職と同額を希望したい、といった感じだ。「入社後の働きぶりを見て昇給してくれるなら、スタート額は下がっても構わない。下がった分は勉強代だと思って頑張ります」という一言も添えた。変に高い額で入社してハードルを上げるよりいいし、「仕事ができれば昇給してほしい」という希望をやんわり伝えることもできる。なにより自分の性格を考えれば、昇給がチラついてる方が燃える。

 

会社ごとに給与水準は違うし、ゲームみたいに数字で能力は表せないし、年収額にも計算式はない。希望額の根拠を提示できれば十分なはず。そういい聞かせて、メールを送った。さてどんな返事がくるやら。